海の見える丘 (02)

今日からの僕
03/10/14(Tue) 


          夏の恋は短くて
          まるで通り雨のように
          一瞬にして僕をずぶ濡れにし
          秋の訪れと共に過ぎ去った

          振り返るとそこには虹


          あの虹に君を連れて昇れると
          僕は信じていた
          その力が僕にはあると
          僕は思っていた

          傷ついても痛くはなかった


          守ること
          支えること
          包むこと
          それが僕の愛だった

          僕は絶対的な愛を君に注ぎそして君は去った



          太陽を失い僕は旅立った
          僕がそこにいては
          僕は光ることもなく
          過ぎ去った君を求め生きるに過ぎない

          僕は自ら光れなくなってしまっていたんだ



          異国の地で僕は新しい一歩を踏み出し
          今日からの僕は前を見て生きる

          きっと僕はまた光ることができる
          僕にはその力があると思い出したんだ


          いつかまた僕はあの虹に昇り君に光を届けるよ



          きっとね








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