ひとり僕は旅に出た
当てもなく僕は歩いていた
気が付くと僕は妖精の森にいた
僕はそこで静かに過ごしていた
このまま終わってしまう自分を慰めて
ある日僕は泣いた
僕が僕でなくなってしまったことを知り
僕が思い出の中に生きていることを知り
空と海は遠く
僕には太陽がないことを知り
僕は海まで歩いていき
暗黒の海を眺めた
空と海の隔たりのない暗黒の海
僕はボートに乗り暗黒の海に漕ぎ出した
太陽を探しに行こうとして
大海原に静かに浮んでいると
風が海を渡り異国の地へと誘って
その方角に目をやると連なる大地が見えた
見知らぬ土地なのに
なんて懐かしい風景なんだろう
空と海と風
僕は共にある
僕は思い出した
太陽を探すのではなく
自ら光る努力をすべきだということを
風よ
僕の求めていた場所はここだよ
ありがとう
ここで僕は再生するんだ
ここで僕はもう一度自ら光るんだ
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