恋文
03/08/22 (有りのままに綴る 12) 


  君を愛している

  そう書いた途端
  僕の目から涙がぼろぼろと流れ落ちた

  これは悲しみの涙ではない
  喜びの涙なのだ

  君と同じ世に生きている
  同じ世に生きて僕は君に恋をしている
  君に恋をして僕は君に恋文を書いている

  君と同じ世に生まれてよかった
  君と同じ世に生まれたから僕は君と知り合えた
  君と同じ世に生まれたから僕は君を愛せるのだ


  君を恋する幸せ
  君を愛する幸せ

  ああなんと僕は幸せなんだろう

  僕は喜びに溢れ
  喜びは僕の霊魂を震わせ
  僕は思わず感涙の極みに達してしまう

  君を愛している
  君を愛している
  君を愛している

  何度も何度も書いては
  僕は喜びに泣き文字は涙に滲む


  君が月ならば僕は君の太陽になろう

  燦燦と輝く君の太陽として
  君だけの僕となって
  この世がある限り君を照らしていたい


  僕はどこにもいかない
  君と共にある
  君がこの世にある限り


  月の采の貴女へ


+12+

この文章には蒼い影様が返詩「恋文」をしてくださいました。
  ありがとうございました。
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