『僕たちのクリスマス』(6-3) (創作Love Story)







ユキは仕事の都合で僕の住む町の近くに来ていました。

いきなりそれを僕に言っても、
僕は約束は約束だから逢わないよ、と言うに決まっている。

それで。
ああした電話で僕に逢いたいと言わせたのですが。


案の定、僕はこう答えました。

「逢えばまた別れが辛くなるよ。」
「約束は約束。僕は確かに君に逢いたいが逢いたくない。」




「純は、嬉しくないの?」
「嬉しいけれど、嬉しくないな、」
「私は、そう言う純が、悲しい。」
「悲しまないで。」

「じゃぁ、逢お、逢って、お願い、」
「逢えばまた悲しくなる、」

ユキは電話の向こうで黙っている。


「いいかい、ユキ、今まで耐えてやってきたんだ、」
「これからも、ずっと、耐えていかなくちゃいけないんだ、」

「ちょっと近くに来たから逢う、そんなの、駄目だよ、」




長い沈黙。

やがて、ユキの沈んだ低い声。


「、、、貴方が、そう言うの、分かってた。」

「、、、私、本当はもう、貴方に逢えないかも知れないの。」


涙声。

「、、、だから、だから、来たのに、仕事なんて、嘘よ。、」


「純の、バカッ、バカヤロ〜ッ、」


電話は、切れた。



もう逢えないかも、知れない、って、、、




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