流離う旅人よ
今この海を越え
太陽を掴む時
小さな事に拘るな
細かい事を躊躇うな
ただ前を向き進むんだ
物事の表層に本質は無い
本質は変わることなく
表層だけが変化して見える
人一人生きていれば
その長き人生に語り知れない歴史あり
ただ一瞬の表層に惑うのは誤り
外見に惑わされるな
外面を磨いた林檎が美味いとは限らない
目を閉じ深く内面を捉える心の目を信じよ
人の目を気にするな
妬み中傷批判嘲り罵り構うことはない
心の目を持つ者がきっとどこかで君を見てくれている
確固とした自己を持ち得る者こそ
いくつもの道を表しせしめ
次に来る旅人のために足跡を残す
歩んだ道が交差する時
此処にいる僕は其処にいる君を知る
道繋がり彼方の声を知る
君よ何惑う
ありのままに心開け
表層でなく本質を捉えよ
耳を澄ませば聞こえてくる
君を呼ぶ声
流離う旅人よ
さあ今
この海を越え太陽を掴む時
・・「この砂漠の果ての海の向こうに（改）」
（初出03/11/14砂漠のオアシス）
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