海の見える丘 (35)

追憶
03/11/14(Fri) 


          洗い髪を乾かさずに
          寝そべる僕の脇にするりと入り
          抱いてと
          君は甘える声で言った


          僕の胸に額を寄せて
          目を閉じて
          僕がそうすることを
          君はじっと待っていた


          僕は君の髪を撫で
          君に口付けしたけれど
          撫でる髪がとても冷たくって
          それがなんだか悲しかった



          こうしていつまで続くのだろう

          人の目を忍び
          夜の闇に紛れての逢瀬



          ・・

          いいの
          こうして貴方と過ごせる
          この時は私と貴方だけ
          私はそれで幸せ


          貴方は幸せですか
          ああ幸せだよ


          私ね

          うん

          いつも寝る前に貴方のこと考えるの
          貴方も少しは考えてくれてますか

          う、うん

          本当に?

          いやごめん
          眠る時はすぐ寝てしまうから考えていない


          相変わらず子どもね、、、
          でもいいわ
          そんな貴方が好きだから



          ・・


          そんな君が愛しくって
          僕はいつも君を夢中で抱いた


          あの日あの頃あの時代

          追憶











                                    





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