ひまわり畑の少女よ
04/03/08 (風の丘断章 20) 


ひまわり畑の少女よ
その杯を君と共に交わそう
陽の当たる道で
煌く太陽の下で

ひまわり畑の麦藁帽子の少女よ
想いだして欲しい

君が幼き日見たあの景色を
眩いばかりの陽の光
目を細めて遠く見たあの景色


生まれてからずっと
僕はその景色に憧れてきた
その道を歩いて行きたいんだ

老いても尚夢見ていたいんだ
どこまでも続く青い空

遠く遠く遥かに遠く
この青空が続く限り
何処までも遠くまで行きたいんだ


ひまわり畑の少女よ
想いだして欲しい
虫取り網をもった少年の僕を

いつから君は影になった
いつから君は手を繋げなくなった
僕は変わらず此処にいるのに

茜色した夕陽にむかって
君の手引くよに歩いたあの頃のまま
僕は変わらず此処にいるのに

いつまでもどこまでも
君と歩いていたい
そう思う僕が此処にいるのに


そうだね
君は大人になってしまったんだね

でもね
僕はあの時のままなんだ

心傾いたっていいじゃないか
想いだして欲しい
何も怖れることなかったあの頃を


ひまわり畑の少女よ
切ない思いは一緒だよ
どうして君はそうなるの

大人になったって
子どもの純真さ持って生きようよ

手を繋ごう
一緒に歩こう
それ以上何も望まない
何も望まないから


初めて逢った時の衝撃は
今も鮮明で続いている

本物って
そう言ったよね
心奪われたんだよ

そしてそれは
今も変わらずそのままなんだ


ひまわり畑の少女よ
想いだして欲しい

君が幼き日見たあの景色を
眩いばかりの陽の光
目を細めて遠く見たあの景色

手を繋ごう
一緒に歩こう
それ以上何も望まない
何も望まないから

怖がることは何もないから






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