あなたは少女のように 風船細工を喜んで 僕は得意になって 盥の金魚を掬ったり
桜通り祭りの夜 あなたと過せる幸せに 出店を冷やかし笑顔を誘い あなたの心解れるように
か細きあなたの肩を抱き 月夜の桜に想いを託し このひと時をしみじみと 過ぎ行くままに心を任せ
桜祭りの夜は更けて 一夜の契り交わす時 あなたの手には風船細工 僕の手には金魚袋
少女が大人になることを その時僕はあなたに求める あなたは許してくれるだろか あなたの花弁に触れることを