君住む街 彷徨い 懐かしの場所に 佇んでも 君は見えず 朝靄の中に 遠く見かけた 君を追いかけても 夢に薄れて 幻のよう 書き置いた手紙 枯葉に埋もれ 過ぎゆく君の 目に留まることも なく 届けられた手紙には 君の優しさ 溢れていても 守られなかった約束を 償うこと許されず それぞれに 想い凍らせて 再び逢う 約束もなく 冬に向うふたり また一年 もう一年 木枯しの道歩き 今年も暮れて ゆくのだろうか