『僕たちのクリスマス』(6-6完) (創作Love Story)







ユキは心細そうにやってきました。
僕は笑顔で彼女を迎える。


「ごめんなさい、」
「いいよ、」

ユキは下を向いている。
泣いている。

「寒いだろ、雪が降っているもんな、」

と言いながら、僕はユキの肩を抱いた。


ユキは首を振り、また、「ごめんなさい、」と言う。





「で、もう逢えないかも、って、どういうことだい、」


と僕が聞き、ユキがポツリポツリ答えるには。


身内の転勤、が決まった。
自分も一緒に行かなくてはならない。
これまでのように新幹線で来れるところじゃない。

遠い異国の地。


「だから、だから、もう逢えないの、、、。」

ユキは涙をボロボロ流して話を終えた。





聞き終えて僕は立ち上がり、ユキの肩から手を離し、
そしてユキの顔を覗き込みながら話し始める。

「ユキ、君は俺に、バカ、って言ったね、」
「ごめんなさい、」

「いいかい、君こそ、大バカ野郎だ、」

キョトンとするユキ。


僕はユキを抱きかかえて、一際大きな声で言った。



「よおく聞けよ。ユキ。
 この世に君がある限り、俺は君に逢いに行く。

 地球の裏側でも、地の果てでも。

 逢えないなんてことはないんだ。

 どこまでも、いつだって、俺は君に逢いに行く。
 それを忘れるな。」





ユキは大泣きしながら、
「ありがとう、」「ごめんなさい、」を繰り返して。







雪。

雪がふたりを包んで。



その雪を焦がすような熱い抱擁。



そして、紅く光る。



熱い口付け。






「さ、もう、泣くのはおよし、
 今夜は僕たちのクリスマスだ。
 あったかーい、おでんでも、食べにいこう、ね、」




僕はユキの肩を抱き歩き始める。







「おっと、忘れてた、」

「何?」


僕はおどけて。

「メリークリスマス、ありがとう、僕のサンタさん、」


ユキは笑みをこぼして。

「メリークリスマス、私のサンタさん、」







僕たちのクリスマス。(完)





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